このオフィスは、大阪府羽曳野市の閑静な住宅街に位置し、1320坪の広大な敷地の中に建っている。 本来、オフィスとは便利さを追求するものであるが、この計画では、機能だけのオフィスではなく、やすらぎや、ゆとり、自然を肌で感じとれるオフィスをコンセプトに進めた。 PC型枠CB組積と鉄骨造による架構式工法を組み合わせることにより、天井高を3.9M確保し、CB壁から鉄骨屋根を浮かせることにより、全ての部屋に光を取り込むことが出来た。これは、重厚な空間の中に光を取り込むことで、空間の豊かさや、広がりを感じられることをねらったものである。 南側は広大な庭に面しており、大きなポーチ、大きな開口部を設けることで、庭と建物の一体感が生まれ、環境に息づく、安らぎのあるオフィスとなっている。